studio-i 【スタヂオi】

ここは、かえる王国いそのん家の２階にあるスタヂオｉの事務所です。
言わずと知れた、カエル星人の地球上の活動拠点です。

アンモ所長から、この三葉虫に名前が付いたケロ
UltimumTrilobites
ウルティムム トリロビーテス
ラテン語で最後の三葉虫って意味ケロ

カエル星人から、この三葉虫が新作なの？という素朴な質問に、いそのんはしばらく考えを巡らせていました。
いそのん自身、どう答えたらいいのか迷っていたからなのです。
さて、どっちでしょうね。
基本的には、「大地の記憶」の派生作品です。
でもね、脳みその働き具合からいうと創作の部分が大半を占めていました。
その意味からいえば、新作に限りなく近い作品といったところです。

．．．と言うもの、ここ数年「大地の記憶」は、ある理由で創らなくなっていたのです。

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アンモ所長が化硝研究所で、この三葉虫の絵を描いてくれるって言ってたケロ
楽しみケロ

さてさて、いそのん、ところでこれって新作？ケロ
なんだか、とっても、新作レポーターの血が騒ぐケロ

カエル星人は、いそのんに質問を投げかけました。

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アンモ所長が、黙〜ったまま身じろぎもせずに、いそのんの作品を観ています。

そうなのです、いそのんは、アンモ所長に「大地の記憶」最後の三葉虫、を見てもらったのです。

やがて、大きな溜め息を一つ．．．

アンモ所長、眠ってしまったかと思ったケロ
今息してなかったケロ

アンモ所長は、見惚れてアンモ．．．とか、2億3000万年前．．．とか、ぶつぶつアンモとつぶやきながら、いそのんの「大地の記憶」を色々な角度から写真撮影をして、帰って行ったのでした。

帰る間際には、大地の記憶のことで頭がいっぱいで、いそのんが持ち帰った北海道のお土産やノジュールを忘れそうになったり．．．
アンモ所長、だいじょうぶかなぁ

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いそのんは、アンモ所長に北海道の調査結果をお話ししました。
おめあてのアンキロセラスがあるかどうかは、持ち帰ったノジュールのプレパレーションをしてからのお楽しみです。

アンモ所長の熱意に満ちた説得で、プレパレーションが必要なノジュールは、化硝研究所に持ち帰って作業をする事になりました。
これには、カエル星人も大賛成です。
いそのんの新作を、みんな待ってるケロ
いそのんの化石のプレパレーションの時間を減らして、作品を創るケロ

なるほど、立場変わればいろんな思惑があるようですが．．．
この件に関して、アンモ所長とカエル星人は意見が一致したようです。

そうしてもう一つ、アンモ所長が気になって仕方なかった「大地の記憶」です。

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言わずと知れた、カエル星人の地球上の活動拠点です。

普段は鳥のさえずりや虫の声、たまにニホンカモシカの鳴き声がしますが、ここは自然の音に囲まれたところです。

なので、たまに上空をドクターヘリが飛んだり、おたまじゃくし号が通過したりすると、周囲の音の変化で、何が近づいて来るのかすぐに気が付くのです。

先ほどから、何やら表で騒がしい音が近づいてきます。
自転車が山道を走る音によく似ていますが、起伏の多い所でもペダルの回転が乱れることのないスムーズな漕ぎっぷりは、4本足で漕いでいるかのようです。

カエル星人が、表に出てみると．．．化硝研究所のアンモ所長が、自転車でこちらに向かって走って来るのが見えました。
アンモ所長さん、いらしゃいケロ
4本足どころか、8本足だったケロ
アンモくんが来たのなら、お茶にしましょう。
それにね、北海道のお土産もあるのよ。
そう言いながら、いそのんはハッカキャンディを机の上に出しました。



いそのんがけろけろのページを更新したよ
9月のパンダ屋さん・・・http://www.iso.cx/kero/0390

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カエル星人は、ワクワクしています。
きっと、きっと、いそのんは、「大地の記憶」を見せてくれるはずなのです。

いそのんが、三葉虫が絶滅した年代であるギャプス紀、その時に生息していた最後の三葉虫を創造した作品ができているはずなのです。

お待たせ〜

いそのんが、工房から出てきました。
そうして、その手には作品が．．．

カエル星人は、しばらくの間その作品を、じっと見ていました。
それは、2億3000年前に止まった時間が再び動き出すような、とっても不思議な感じがしたのです。

いそのん、最後の三葉虫出来てるケロ
すごい〜ケロ、美しいフォルムに迫力の三葉虫ケロ

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カエル星人は、化硝研究所のアンモくんがどうして来るのか気になって、いそのんに理由を尋ねました。
もしかしたら、いそのんの新作を見に来るのではと思ったからです。

このへんは、1人地球に残ったいそのんの新作レポーターとしての血が騒ぐところです。

いそのんは、洗濯機を回しながらカエル星人とお話をはじめました。
そうなのよ、モロッコに行った時に、イフマディさんの案内で三葉虫の化石を採取しに行ったでしょ
その時受けた刺激から、ギャプス紀、絶滅直前の最後の三葉虫を創ってみたいって思ったのよ。
でもね、物理的に難しい課題が幾つかあってね、出来るかどうかわからなかったのよ。

いそのん、それで、その、あの、最後の三葉虫って、出来た？ケロ

はい、できましたよ。
いそのんは、そう言いながら工房に入って行きました。

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カエル星人は、いそのんの帰りを熱烈歓迎です。
それもそのはず、能動的な性格のカエル星人にとって、ケロベル前の自宅待機は退屈この上無い時間だったのです。

でも、カエル星人のこと、ケロベル前の待機時間を無駄に過ごしたわけでは無さそうです。
でも、そのお話はまたの機会に．．．

いその〜ん、おかえりなさいケロ
お土産話も沢山聞かせて欲しいケロも、．．．
化硝研究所のアンモ所長が来るって連絡が入ってたケロ

はい、帰る早々いそがしそうですね。
でもね、ちゃんと準備できてるから大丈夫だよ。
そう言いながら、いそのんは北海道から持ち帰った荷物整理と、お洗濯をはじめました。


いそのんがトップページのお話しを更新したよ

9月のお話し 「ごろりんごろりん見ていてごらん」 http://iso.cx

ここは、かえる王国いそのん家の２階にあるスタヂオｉの事務所です。
言わずと知れた、カエル星人の地球上の活動拠点です。

いそのんは、北海道でアンキロセラス探しに行っちゃったケロ
ケロベルはハイパーオタマ電池パック付きで正常に動作中ケロ
今のところ、キュピキュピも、キュピキュピキュ〜もないケロ

化石の採取は、荷造りも大切なのです。
採取場所は年代特定の大切な手掛かりになるのです。
なので、化石と一緒に採取した状況を明確にしておくことが大切なのですよ。

　今回はこれでじゅうぶんです。
ノジュールの中から、どんな化石が飛び出すか楽しみにしながら帰るとしましょう。

ここは、かえる王国いそのん家の２階にあるスタヂオｉの事務所です。
言わずと知れた、カエル星人の地球上の活動拠点です。

いそのんは、北海道でアンキロセラス探しに行っちゃったケロ
ケロベルはハイパーオタマ電池パック付きで正常に動作中ケロ
今のところ、キュピキュピも、キュピキュピキュ〜もないケロ

．．．と思っていたら、ケロが眠ってる間に帰ってきてたケロ
いそのんが、キュピキュピキュ〜で帰って来るのを、今日は寝ないで待ってるケロ

．．．ケロ

いそのん．．．ま．．．だ．．．ケロ

ぐう〜．．．ケロ

ぐ〜ぐ〜．．．ぐ〜すか．．．ぴ〜ケロ

さて、ノジュール探しはそろそろ終わりです。

肝心のアンキロセラスが見つかったかどうかは、帰ってからのお楽しみ。

現地では、ノジュールの割れ目から覗いているアンモナイトの一部や断面の幾何学模様の並び具合などから、何が入っているか三次元の連想パズルのように想像するのです。
なので、正解は持ち帰ってプレパレーションしてみるまではわからないのです。

さてと、連れて帰るノジュールは何キロになるかな〜