ごろりん10本足をケロケロケロ
2016年12月09日(金)
時計の針は11時を少し回った、すでにお日様は頭上にさしかかり、冬の風がかえる王国の旗を、パタパタパタとたなびかせている。
おはよ〜〜ケロ
カエル星人達が、眠そうな目をこすりながら起き出してきた。
三人とも、昨夜生まれたごろりんが気になるらしく、一階のいそのんの家をうかがっている。
いそのんの机の上には最初の一匹目だけだケロ
まだ、藁灰の中に入っているケロ
ごろりん10本足の制作が、いそのんの意志ではないにせよ、実際に創っているのはいそのんである。
たとえそれが、眠っている間であろうと、レム睡眠状態であろうと、いそのんが創った事に変わりないのだ。
疲れて、寝坊するのは当然だろう。
いそのん、はやく起きないかな〜ケロ
ごろりん10本足三匹目のために、栄養たっぷりのスタミナ朝食を用意するケロ
そう言いながら、カエル星人達は台所にきえていった。
...しばらくの間、台所からは笑い声が聞こえていたのだが、そのうち奇声や、泣き声に混じって、何かをひっくり返したような音など、何かが起こっているようだ。
おはようー、カエル星人たちー
一階から、いそのんの声がした。
いそのんが起き出したようだ。
藁灰から、昨夜のごろりん10本足を取り出して、まじまじと眺めている。
すてき〜
そうして、藁灰から取り出したごろりんを、満面の笑顔で水洗いしているところに、奇妙な物体を手にしたカエル星人がやってきた。
トゥインクルトゥインクル、リトル〜スタ〜ケロ
いそのん、朝ごはんを作ったケロ