ごろりん10本足をいそのんが語る

これは、Xファイルならぬ、硝芸ファイルのデータベースに登録されているごろりん10本足の資料からの抜粋である。
いそのん自身の手で2016年6月に境界展覧会の出品作品として登録されたものだ。

調査するにあたり、ごろりんの基礎的な知識を確認しておく必要があるだろう。

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isonon_s.gifこのガラスの塊は、外形が奇妙ないきもの。(何に見えるでしょう?)
表面に散った水玉模様の奥にピントをあわせて覗き込んでみると、植物の根がからまりあい、水滴のような気泡があちらこちらで光り、のびのびと咲く花や芽吹いた双葉、そこに「モゾゾ」と名付けた虫もこっそりいたり。
そして、加えてまるで謎かけをするように入っているのが、「歯車」
白い歯車
灰色の地味な歯車
植物の茎を輪切りにしたような緑の歯車。
私にとって、【歯車】というモチーフは物事のつながりとか上手く機能する仕組みとかを彷彿させるイメージなのです。
「ハッ」と、ことあるごとに感動させられるのが自然の仕組みのみごとさ。
その感動を、ぎゅっぎゅっと濃縮して、それをちっちゃい生き物にして、傍らに置きたい。
そして、その子をながめていると、またそこから心の中に際限なくおはなしが生まれてくる、そんな子を生み出したい。
そんな思いでできた作品です。
    
自分にまとわりつく不思議な生き物として、「そばにいてくれたらいいなあ」と思いますし、ごろりんの中身をのぞきこんでいたら、飽きずにおれます。
     
この作品は、これまでの作品とはちがい、自分にとっても不思議なままの作品なのです。
創っているのは自分なのに、その存在が謎だったりします。
なんだか、創っているというより【ごろりん】が生まれたがっていて、私はただそのお手伝いをしているみたいです。

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「ごろりん10本足」をこの手にするまで、頑張るケロkerokero_iconfukiR.jpg
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 (CO展企画「境界おかわり」)
 進捗状況はコチラ・・・
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2017/01/07 23:02 Update
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