ごろりん10本足をケロケロケロ
2017年08月19日(土)
ここはマレー半島北部、東海岸沖合のプルフンティアン島です。
プルフンティアン島はブサール島とクチル島という二つの島があります。
イソノンの前には、4匹の歯車くんが、待ちわびたと言わんばかりに、浜辺に寝そべっていました。
今夜の宿探しは後回しです。
イソノンは、カバンに詰め込んだギヤキャプくんを手探りで探しました。
耳の中が熱くなって、自分でもドキドキしているのがわかります。
歯車くんから目を離さないようにしながらも祈るような気持ちで呟いていました。
逃げないでね、何処へも行かないでね〜
カバンの中をまさぐっていた指先に、硬いものがあたりました。
この感触、この形、間違いなくギヤキャプくんです。
ゆっくりとギヤキャプくんをつまみ出して、そっと歯車くんの前に置きました。
ギヤキャプくんは、小気味よくプルプルッと振動しながらゆっくりと進んで歯車くんを、体の中に取り込んでいくのでした。
無事に4匹の歯車くんを確保したギヤキャプくんは、その動きを止めました。