
ここカエル星では、朝から出航の準備で大忙しである。

地球上の拠点である「スタヂオi」に何がいるのか確かめねばなるまい。
帰還したカエル星人の、しばしの休息も、一家団欒も、恋人とのデートも終わりに近づいたようだ。
すでに、カエル星の衛星軌道上にはオタマジャクシ号が、未知への航海に旅立つコンティキのように、凛々しくスタンバイしている。
音のない空間から、微妙に推進装置と思わしき微細な振動が伝わってくる。
後は、再び派遣されるカエル星人の搭乗を待つばかりである。
...
さて、それでは皆様お待ちかねのあの言葉を!
(新作発表「ココニイルヨ」の巻き)